紫式部『源氏物語』の原文と現代語訳を更新中

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第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(16)御前より、内侍、宣旨うけたまはり

2025年4月9日2025年8月26日

原文・語釈 御お前まへより、内侍ないしのすけ、宣旨うけたまはり伝えて  御前まへより、内ない侍し、宣せん旨じうけたまはり伝へて、大臣おとど参まゐりたまふべき召めしあれば、参まゐりたまふ。御禄ろくの物もの、上うへの命婦みや...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(15)この君の御童姿

2025年4月5日2025年8月26日

原文・語釈 この君の御童わらは姿、いと変へまうく思せど  この君の御童姿わらはすがた、いと変かへま憂うく思おぼせど、十二にて御元服げんぶくしたまふ。居起ゐたち思おぼしいとなみて、限かぎりあることにことを添そへさせたまふ。...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(14)藤壺と聞こゆ

2025年3月31日2025年8月26日

原文・語釈 藤壺と聞きこゆ  藤壺ふぢつぼと聞きこゆ。げに御かたち、ありさま、あやしきまでぞおぼえたまへる。これは人の御際きはまさりて、思おもひなしめでたく、人もえおとしめきこえたまはねば、うけばりて飽かぬことなし。かれ...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(13)年月に添へて、御息所の御ことを

2025年3月27日2025年8月26日

原文・語釈 年月に添そへて、御息所の御ことを  年月としつきに添そへて、御息所みやすんどころの御ことを思おぼし忘るる折ををりなし。慰なぐさむやと、さるべき人々を参まゐらせたまへど、なずらひに思おぼさるるだにいとかたき世か...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(12)そのころ、高麗人の参れるなかに

2025年3月23日2025年8月26日

原文・語釈 そのころ、高麗こま人の参まゐれるなかに  そのころ、高麗こま人うどの参まゐれるなかに、かしこき相人さうにんありけるを聞きこしめして、宮の中うちに召めさんことは宇多うだのみかどの御誡いましめあれば、いみじう忍し...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(11)月日経て、若宮参りたまひぬ

2025年3月18日2025年8月26日

原文・語釈 月日経て、若宮参まゐりたまひぬ  月日経へて、若宮参まゐりたまひぬ。いとどこの世のものならず、きよらにおよすげたまへれば、いとゆゆしう思おぼしたり。  明あくる年としの春、坊定ばうさだまりたまふにも、いと引ひ...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(10)風の音、虫の音につけて

2025年3月14日2025年4月12日

原文・語釈 風の音、虫の音につけて  風かぜの音おと、虫むしの音ねにつけて、もののみ悲しう思おぼさるるに、弘徽こき殿でんには、久しく上うへの御局つぼねにも参まう上のぼりたまはず、月のおもしろきに、夜よふくるまで遊あそびを...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(9)いとこまやかにありさま問はせ

2025年3月10日2025年4月12日

原文・語釈 いとこまやかにありさま  いとこまやかにありさま問とはせたまふ。あはれなりつること忍しのびやかに奏そうす。御返り御覧ずれば、 「いともかしこきはおき所どころもはべらず。かかる仰おほせ言ことにつけても、かきくら...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(8)月は入り方に

2025年3月5日2025年4月12日

原文・語釈 月は入り方に、空きよう澄みわたる  月は入いり方がたに、空きよう澄すみわたれるに、風いと涼すずしくなりて、草むらの虫の声々こゑごゑもよほし顔がほなるも、いと立たち離れにくき草のもとなり。   鈴虫の声こゑの限...

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