紫式部『源氏物語』の原文と現代語訳を更新中

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第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(6)いまはただ、品にもよらじ

2025年4月13日

原文・語釈 いまはただ、品にもよらじ 「いまはただ、品しなにもよらじ、かたちをばさらにも言いはじ。いとくちをしくねぢけがましきおぼえだになくは、ただひとへに、ものまめやかに静しづかなる心のおもむきならむ寄よるべをぞ、つひ...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(5)必ずしもわが思ふにかなはねど

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 必ずしもわが思おもふにかなはねど  必ずしもわが思おもふにかなはねど、見みそめつる契ちぎりばかりを捨すてがたく、思おもひとまる人はものまめやかなりと見みえ、さて保たもたるる女のためも心にくくおしはからるるなり...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(4)もとの品、時世のおぼえ

2025年4月13日

原文・語釈 もとの品、時世のおぼえうちあひ 「もとの品しな、時とき世よのおぼえうちあひやむごとなきあたりの、うちうちのもてなしけはひおくれたらむはさらにも言いはず。何なにをしてかく生おひ出いでけむと、言いふかひなくおぼゆ...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(3)うちほほゑみて

2025年4月13日

原文・語釈 うちほほゑみて  うちほほゑみて、 「そのかたかどもなき人はあらむや」  とのたまへば、 「いとさばかりならむあたりには誰たれかはすかされ寄よりはべらむ。取とる方かたなく口くち惜をしき際きはと、優いうなりとお...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(2)つれづれと降り暮らして

2025年4月12日2025年4月13日

原文・語釈 つれづれと降り暮らして  つれづれと降ふり暮くらして、しめやかなる宵よひの雨に、殿上てんじやうにもをさをさ人少ひとずくなに、御宿直所とのゐどころも例れいよりはのどやかなる心ここ地ちするに、大殿油おほとなぶら近...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(1)光源氏、名のみことことしう

2025年4月12日2025年4月13日

原文・語釈 光源氏、名のみことことしう  光源氏ひかるげんじ、名のみことことしう、言いひ消けたれたまふ咎とが多おほおほかなるに、いとどかかるすきごとどもを末すゑの世にも聞きき伝つたへて、軽かろびたる名をや流ながさむと、忍...

第1帖「桐壺」

【全文】第1帖「桐壺」現代語訳

2025年4月12日2025年4月13日

いづれの御時にか  いつの帝の御時でしたか、数多おほくの女御や更衣ぞが御仕つかえしていた中に、それほど高貴な家筋ではないのに、誰たよりも帝に寵愛されている人がおりました。後宮に入った時から「わたしこそが」と思い上がってい...

第1帖「桐壺」

【全文】第1帖「桐壺」原文(ルビ付き)

2025年4月12日

いづれの御時にか  いづれの御時おほんときにか、女御にようご、更かう衣いあまたさぶらひたまひける中に、いとやんごとなき際きはにはあらぬが、すぐれて時ときめきたまふありけり。はじめより、「我は」と思おもひ上あがりたまへる御...

第1帖「桐壺」

第1帖「桐壺」(17)源氏の君は、上の常に

2025年4月12日

原文・語釈 源氏の君は、上の常に召めしまつはせば  源氏の君は、上うへの常に召めしまつはせば、心やすく里さと住ずみもえしたまはず。心のうちには、ただ藤壺ふぢつぼの御ありさまをたぐひなしと思おもひきこえて、さやうならん人を...

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