紫式部『源氏物語』の原文と現代語訳を更新中

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第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(15)まだ文章の生にはべりし時

2025年4月14日

原文・語釈 まだ文章の生にはべりし時 「まだ文もん章じやうの生しやうにはべりし時、かしこき女のためしをなん見みたまへし。かの馬むまの頭かみの申したまへるやうに、公おほやけ事おほやけごとをも言いひ合あはせ、私わたくしざまの...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(14)咲きまじる色はいづれと

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 咲さきまじる色はいづれと   咲ささきまじる色はいづれとわかねどもなほ常夏とこなつにしくものぞなき  やまとなでしこをばさしおきて、まづ塵ちりちりをだになど親おやの心を取とる。   うちはらふ袖も露けき常夏と...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(13)君すこし片笑みて

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 君すこし片笑ゑみて  君すこし片かた笑ゑゑみて、さる事とはおぼすべかめり。 「いづ方かたにつけても人わるくはしたなかりける身み物ものもの語がたりかな」  とてうち笑わらひおはさうず。  中将、 「なにがしは痴...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(12)男いたくめでて

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 男をとこいたくめでて、簾のもとに歩ありみ来て  男をとこいたくめでて、簾すのもとに歩ありあゆみ来きて、 『庭にはの紅くれなゐ葉もみぢこそ踏ふみ分わけたる跡あともなけれ』  などねたます。菊きくををりて、   ...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(11)中将、そのたなばたの裁ち縫ふ方を

2025年4月13日

原文・語釈 中将、そのたなばたの裁ち縫ふ方をのどめて  中将ちゆうじやう、 「そのたなばたの裁たち縫ぬふ方かたをのどめて、長ながき契ちぎりにぞあえまし。げにその竜たつ田た姫ひめの錦にしきにはまたしくものあらじ。はかなき花...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(10)臨時の祭の調楽に

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 臨時の祭の調ととの楽に 臨りん時じの祭まつりの調ととの楽てうがくに、夜よふけていみじうみぞれ降ふる夜よ、これかれまかりあかるる所にて、思おもひめぐらせばなほ家いへ路ぢと思おもはむ方かたはまたなかりけり、内裏う...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(9)この女のあるやう

2025年4月13日

原文・語釈 この女のあるやう、もとより  この女のあるやう、もとより思おもひいたらざりけることにも、いかでこの人のためにはと、なき手てを出いだし、おくれたる筋すぢの心をもなほくちをしくは見みえじと思おもひはげみつつ、とに...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(8)また、絵所に上手多かれど

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 また、絵所に上手多おほかれど  また、絵所ゑどころに上手多おほかれど、墨すみ書がきに選えらばれてつぎつぎに、さらにおとりまさるけぢめふとしも見みえ分わかれず。かかれど、人の見みおよばぬ蓬莱ほうらいの山、荒海あ...

第2帖「帚木」

第2帖「帚木」(7)あしくもよくもあひ添ひて

2025年4月13日2025年8月26日

原文・語釈 あしくもよくもあひ添そひて  あしくもよくもあひ添そひて、とあらむ折ををりも、かからんきざみをも見過みすぐしたらん仲こそ、契ちぎり深ふかくあはれならめ、われも人もうしろめたく心おかれじやは。また、なのめに移う...

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